100%・全角スペース・( テキスト )を統一する

100%WordPress プラグイン( テキスト )2026年8月1日 10:00

この4つには、それぞれ違う種類の全角半角の混在が入っています。ぱっと見て全部指摘できた人は、たぶん校正の仕事をしている人です。普通に読むと、ひとつも引っかかりません。

全角半角のゆれは、読者にはほぼ影響しないのに、メディアの見た目の精度に効くという珍しいタイプの問題です。だから優先度を下げられがちで、下げた結果ずっと残る。

目次

どこで混ざるのか

全角と半角が混ざる4つの原因(IMEの状態・コピペ・変換候補・見た目で判別できない)を示した図

混在は書き手の不注意で起きるのではなく、入力環境の副作用として起きます。

  • 日本語入力がオンのまま数字を打つと 100 になる
  • 日本語入力がオンのままスペースを押すと全角スペースが入る
  • Excelやスプレッドシートからコピペすると、そちらの表記がそのまま来る
  • PDFや官公庁の資料から引用すると全角の英数字が混ざる
  • 記号( )は変換候補の上位に全角が出る

つまり、注意していれば防げるものではありません。IMEの状態と作業手順に依存しているので、同じ人でも日によって変わります。

とくに厄介なのが全角スペースです。見た目では半角2つとほとんど区別がつかない。WordPress プラグインWordPress プラグイン を並べてやっと分かる程度で、単独で見せられたら判定できません。目視レビューでいちばん漏れるのがここです。

何を対象にするか

全角半角チェックが見ているのは、次のあたりです。

対象混ざりやすい例揃える先
英数字100WordPress半角
記号半角
括弧 の中の余白余白を削る
スペース全角スペース半角、または削除
コロン・スラッシュ・ハイフン半角
単位表記10kg5GB半角

括弧だけは少し性質が違います。( テキスト ) のように括弧の内側に余白が入っているケースで、これは全角半角ではなく余白の問題ですが、発生源が同じ(コピペと変換)なので同じチェックで扱っています。

なお、日本語の文中で使う () そのものを半角に直すかどうかは、メディアの方針次第です。全角括弧を使うと決めているなら、括弧自体は対象から外して余白だけ見る、という設定になります。

ここはワンクリック修正が効く

修正ボタンが出るチェック種別と、指摘だけの種別を対比した図

全角半角の指摘には、修正ボタンが出ます。

100%100% のように、置き換え先が一つに決まるからです。文脈も意図も関係ない。判断の余地がないので、機械が提案して人が押すだけで完結します。

日本語校正マネージャーでワンクリック修正の既定がオンになっているのは3種別だけで、表記ゆれ・冗長表現・全角半角がそれに当たります。句読点・文体・長文・SEO欄の指摘は、直し方が一意に決まらないので表示のみです。

ボタンが効く範囲には制約があります。本文のリッチテキスト部分だけで、カスタムHTMLブロックの中は指摘のみ。タイトルやメタディスクリプションへの指摘も表示までです。本文の生HTMLを文字列として置換すればどこでも直せるのですが、それをやるとブロックの構造が壊れる可能性があるので、テキストノードだけを書き換える方式にしてあります。

一緒に見ておきたい句読点

全角半角と発生源が近いものに、句読点のゆれがあります。これは別のチェック種別として持っています。

  • 句点の抜け — 段落の最後に がない
  • 、。,. の混在 — 論文調の資料から引用すると混ざる
  • 連続句読点。。、、
  • 三点リーダー...(半角ピリオド3つ)と の混在。………… のような繰り返し
  • 感嘆符・疑問符! ? の全角半角、後ろの空白の有無
  • 読点の数 — 1文に多すぎる

,. の混在は、社内の資料や官公庁のPDFを参照する記事で高い確率で混ざります。書いている本人は引用元の表記をそのまま持ってきているので、悪気がない。指摘されて初めて気づくタイプの混在です。

句読点の指摘に修正ボタンは出ません。、、 にするのは自明に見えますが、。。 にするか にするかは書き手の意図次第です。ここは表示だけにしてあります。

除外を先に設定しておく

全角半角チェックは、コードやURLを含む記事で誤検出しやすい種別です。

GET /wp-json/jpl/v1/check のようなパスや、example.com/?id=100 のようなURLに全角半角の判定をかけても意味がありません。コードブロックの中身も同じです。

そのため、コードブロック・HTMLタグ・URL・メールアドレス・ショートコード・埋め込みブロック・iframe は最初から校正の対象外にしてあります。引用文も設定でオンオフでき、既定は除外です。引用は原文を変えられないので、指摘を出しても直せないからです。

技術系のメディアだと、これでも足りないことがあります。文中に --force のようなオプション名を書く、 を含む商品型番を扱う、といったケース。この場合は許可語辞書にその語を登録すると、校正の対象から外れます。

導入した週にやること

全角半角チェックは、有効にした瞬間に指摘が大量に出ます。既存の記事を編集画面で開くと、数十件出ることも珍しくありません。

これで驚かないために、同梱の既定プロファイルはすべてWarningで、公開ブロックなしにしてあります。指摘は出るが、公開は止まらない。まず1週間ほど眺めて、自社の記事にどの種類の混在が多いかを把握してから、止めるべきものを決める順番を想定しています。

導入初日から公開が止まる設計にすると、その日のうちに無効化されます。この仕様にしたのは、校正ツールが定着しない原因のかなりの部分が、精度ではなく初期設定の強さにあると考えたからです。

全角半角を含む8種類のチェックをWordPressの編集フローに組み込む全体像はこちらの記事に、機能と動作環境は日本語校正マネージャーの製品ページにまとめてあります。

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