複製したマップが見つからない、という形でこれに当たる人が多いはずです。元の地図をコピーして名前を変え、さあ記事に貼ろうとブロックの選択一覧を開くと、並んでいるのは元のほうだけ。マップの投稿一覧に戻れば、コピーはちゃんとある。消えても壊れてもいません。
クリッカブル地図ブロックの選択一覧に並ぶのは、公開済みのマップだけです。下書きで保存したマップと、複製した直後のマップは候補に出てきません。そういう作りにしてあります。原因がこれなら直し方は短くて、マップを公開して記事の編集画面を開き直せば並びます。
候補がひとつも無いときは、本文に置いたブロックのほうに選択欄が出ず、「マップがまだ作成されていません」という案内だけが表示されます(サイドバーの「表示するマップ」は、中身が空のまま残ります)。作った記憶はあるのに見えない、という状態はここで起きます。
複製したマップは、下書きとして作られる


引っかかりやすいのは複製のほうです。マップの投稿一覧には行アクションの「複製」があり、既存のマップを色やリンクごと丸ごとコピーできます。エリアの色設計を使い回すときに効く機能なのですが、コピーは下書きとして作られます。 タイトルの末尾に「 のコピー」が付いた状態で、そのまま新しい下書きの編集画面へ移る流れ。
つまり「複製して名前を変えて、さあ記事に貼ろう」と進んだ時点では、まだ下書きです。ブロックの選択一覧には出てきません。元にしたマップのほうは公開済みなので候補にいる。似た名前が2つ並んで迷う、ではなく、そもそも片方しか出ない状態になります。
新規に作ったマップも同じで、「下書き保存」で止めていると候補に入りません。色とリンクを詰めている途中でいったん離れ、翌日ブロックから探して見つからない。この順序が、いちばん足を取られやすいところ。
ちなみに候補に出るときは、都道府県マップと市区町村マップが1つのリストに混ざって並び、タイトルの後ろに [都道府県] [市町村] の区別が付きます。どちらとして作ったか忘れていても、そこで判別はつく。
ブロックが保存しているのは、マップのIDひとつだけ
なぜ下書きを候補に入れないのか。ブロックの作りを見ると理由がつながります。
クリッカブル地図ブロックが保存しているのは、表示するマップのID、それだけです。色もリンクも表示範囲も持たず、地図の中身は訪問者がページを開いた時点でサーバー側が組み立てます。ブロックに色の設定が出てこないのも同じ理由で、そのあたりはブロックでの置き方に書きました。
この線引きは開発している側の都合ではなく、エディタで選べる状態と、訪問者に出せる状態を食い違わせないための線です。下書きはまだ公開していない投稿。選択肢に混ぜてしまうと、エディタでは選べたのに公開したページでは出ない、というねじれが起きます。
ただし、候補がゼロのときに出る文言は「マップがまだ作成されていません。先に『クリッカブル地図』投稿を作成してください」です。下書きだけがある人には、この案内は事実とずれます。作ってはいるので。ここは案内どおりに新規作成へ進まず、手元の下書きを公開するほうが早い。
なお、候補に出ないからといってショートコードでIDを直接指定して回避するのは、筋のよくない手です。下書きは公開していない投稿なので、貼っても訪問者の画面に出るとは限りません。編集権限のある自分の画面では見えることがあり、それがまた気づきにくさにつながります。
公開して、編集画面を開き直す

やることはこれだけです。
- 管理画面の「クリッカブル地図」からマップの投稿一覧を開き、目当てのマップが下書きか公開かを見る。タイトルの後ろに「— 下書き」と付いていれば、それが原因。
- そのマップを開いて公開する。色やリンクが途中でも構いません。リンクを設定していない県はクリックできないだけで、地図としては成立します。
- 記事や固定ページの編集画面を開き直す。マップの候補はエディタを開いた時点で読み込まれるので、別タブで公開しても、その編集画面を開き直すまで選択肢は増えません。
足踏みしやすいのが3つめ。公開したのに出ない、やっぱり不具合だ、と結論を急ぎたくなる場面ですが、ブラウザの再読み込みで解決します。
そもそも「公開」に抵抗があるかもしれません。ここは安心してよくて、マップの投稿を公開しても、サイトに新しいページが増えるわけではないです。マップ用の投稿タイプは単独のURLを持たず、サイト内検索の結果にも出ません。地図の設定を入れておく箱であって、読み物として公開されるものではない、という設計。公開状態は「ブロックから呼び出せる状態」を意味するスイッチに近いものと考えてください。
ブロックそのものが挿入メニューに見当たらないとき
ここまでとは別に、ブロックが挿入一覧に出てこないケースもあります。まず検索語の話を片づけてから、本題に入ります。
ブロックの名前は「クリッカブル地図」で、登録してあるキーワードは map / japan / prefecture / municipality / clickable の英字5語。名前にもキーワードにも「日本地図」は入っていません。ただし挿入メニュー(+)の検索はブロックの説明文まで見に行くので、「日本地図」でも出てきます。説明文が「投稿で設定した日本地図を設置します。」で始まっているためです。「地図」「クリッカブル」「map」のどれで打っても同じように当たります。分類は「ウィジェット」なので、そのグループを開いて目で拾っても構いません。
つまり、どの語で打っても候補に出てこないなら、原因は打ち方ではありません。見るのは2つ。まずプラグインが有効になっているかを確かめて、有効なのに出ないならエディタ側を疑います。クラシックエディタで書いているならブロックは使えないので、ショートコードを貼るほうが早い。
[plg_jcm_map id="マップID"]
id に入れる番号は、マップの投稿一覧で編集リンクを開くと分かります。都道府県マップでも市区町村マップでもこの形は変わりません。
ブロックは置けたのに「マップ一覧の取得に失敗しました。」と案内が出る場合は、候補を取りに行く通信のほうで止まっています。セキュリティ系のプラグインでREST APIを制限していないか、その周辺を見てみてください。
公開してから記事に貼る、を順番として決めておく
運用の癖としては、地図を先に公開してから記事側の作業に入るのが楽です。マップは公開しても表に出るページが増えないので、下書きで抱えておく利点がほとんどない。複製で量産するときも、複製して中身を直して公開、までを1セットにしておくと、記事を書く手が途中で止まらずに済みます。
ブロックの候補に出ないのは公開状態、置いたのに何も表示されないのはマップの未選択やIDのずれ。症状ごとの切り分けは日本地図が表示されない・クリックできないときに見る場所にまとめました。地図をこれから作る段階なら、クリックできる日本地図の作り方から読むほうが早いと思います。
ブロックから選ぶだけで地図を置けるところまでの流れは、クリッカブル日本地図の製品ページで確認できます。
