WordPressで日本地図が表示されない・クリックできないときに見る場所

設置したはずなのに日本地図が出てこない、あるいは地図は出るのに県を押しても反応しない。この手の相談で実際に多いのは、プラグインの不具合ではなく設定側の取りこぼしです。とくに多いのが、ショートコードの id 指定ミス、ブロックで表示するマップを選んでいない、そして「リンクを設定していないからクリックできないだけ」を不具合と勘違いしているケースの3つ。あわてて再インストールする前に、落ち着いて切り分けると、たいていは数分で原因にたどり着けます。

ここでは地図作成プラグイン「クリッカブル日本地図」を例に、「そもそも地図が出ない」場合と「地図は出るがクリックできない」場合に分けて、確認する場所を順番に書きます。

目次

まず「地図そのものが出ない」とき

ページに何も表示されない、もしくはショートコードの文字列がそのまま出てしまう、というときは次のあたりを上から確認していくのが早いです。

  1. ショートコードの id が正しいか。 いちばん多いのがここです。設置は [plg_jcm_map id="マップID"] の形ですが、id が空のまま、別のマップのID、あるいは存在しないIDが入っていると地図は出ません。id には、管理画面で作ったマップ投稿のID(保存すると自動で振られる番号)を入れます。違うマップのIDを貼っていて「真っ白なんだけど」というのは、わりとよくあるパターンです。
  2. ブロックで「表示するマップ」を選んでいるか。 ブロックエディタで「クリッカブル地図」ブロックを置いただけだと、まだ表示する対象が決まっていない状態です。ブロックを選択して、一覧から表示するマップを指定して初めて地図が出ます。置いた=設定完了ではない、と覚えておくと迷いません。
  3. (市区町村マップの場合)市区町村を選んでいるか。 市区町村マップは「選択した市区町村だけを描画する」つくりなので、ひとつも選んでいないと文字どおり何も出ず、真っ白に見えます。県をまたいで選べる代わりに、選ばないと地図にならない、という点は都道府県マップと違うところです。
  4. キャッシュが古い表示を返していないか。 地図のCSSはマップを置いたページでだけ読み込まれます。そのため、キャッシュ系プラグインやサーバー側のページキャッシュが効いていると、設置・修正したのに前の状態(何もない状態)が残って見えることがあります。設定を直したはずなのに変わらないときは、まずキャッシュを削除して再読み込みしてみてください。
  5. 動作環境を満たしているか。 クリッカブル日本地図は WordPress 6.0以上・PHP 8.1以上で動きます。古い環境のままだと、そもそも正しく動かないことがあります。長く運用しているサイトほど、ここが引っかかりやすい印象です。

この順で見ていくと、地図が出ないケースの大半はどこかで止まります。

「地図は出るが、クリックできない」とき

地図はちゃんと表示されているのに県や市区町村を押しても何も起きない、カーソルも指マークに変わらない。これを不具合と受け取る人が多いのですが、これは多くの場合「仕様どおり」です。

クリッカブル日本地図は、リンクを設定した県や市区町村だけがクリックできるつくりになっています。リンクを設定していない領域はクリック不可で、カーソルも変わりません。これは、行き先のない場所を押させて空振りさせないための挙動です。「全部の県が押せるはず」と思って触ると違和感がありますが、押せるところだけがちゃんと押せる、と考えると分かりやすいと思います。

ここで取りこぼしやすいのが、色とリンクは別物だという点です。県に色を塗っただけでは押せるようになりません。クリックできる状態にするには、その県や市区町村に色とは別にリンク(投稿や固定ページ、URLなど)を設定する必要があります。「色は塗ったのに反応しない」ときは、まずリンクが入っているかを見てください。

もうひとつ、ポップアップ(地方をクリックしたときに開く小窓)の中の項目が、いつのまにか減っている・消えているように見えることがあります。これは、リンク先に指定した投稿や固定ページを後から非公開にしたり削除したりすると起こります。エラーは出さずに、その項目だけ黙って表示されなくなる挙動なので、気づきにくいところです。ポップアップから特定の行き先が消えたら、まずリンク先ページの公開状態を確認するのが早道です。

それでも直らないときに試すこと

ここまで見ても表示が変わらない場合は、一段引いて環境側を疑います。

ありがちなのは、やはりキャッシュの取り残しです。複数のキャッシュ(プラグインやサーバー、CDN、ブラウザ)が重なっていると、どれか一つが古い表示を抱えていることがあります。順番にクリアして、できればブラウザのシークレットウィンドウで確認すると切り分けやすくなります。

それでも変なときは、テーマや他プラグインとの競合を疑う番です。地図のCSSやJavaScriptが、テーマや別プラグインの記述とぶつかって表示が崩れる、という形です。確認方法は地味ですが確実で、いったんデフォルトテーマに切り替えて出るか、他のプラグインを一時的に止めて出るかを見ます。これで直るなら、原因はぶつかっている側にあります。

切り分けてみると、地図が出ない・クリックできない原因の多くは設定側に落ち着きます。id の指定、マップの選択、リンクの有無、公開状態、そしてキャッシュ。この順で見ていけば、再インストールに走らなくてもたいていは収まります。

設置から色・リンクの設定までの基本的な流れや、市区町村マップの使い方をまとめて確認したいときは、クリッカブル日本地図の製品ページもあわせてどうぞ。

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