この記事で解決できること
- WordPressで商品診断を作れるか
- 比較表ではなく、質問形式でおすすめ商品を案内する方法
- 固定ページに診断を設置する流れ
- 診断結果から問い合わせや申込みにつなげる方法
結論ですが、WordPressだけで商品診断コンテンツは作成できます。
商品数が多い、条件分岐が必要という場合には、通常の記事や固定比較表よりも、診断形式のほうが案内しやすいです。分岐数が多い場合、ショートコードやブロックで設置できる専用プラグインを使うほうが運用しやすくなります。
商品診断は、比較表の代わりではなく「選ばせる導線」と考えると良いかもしれません。
実際、商品診断で難しいのは「作れるか」より「運用できる形で作れるか」です。
よくあるのは、最初は勢いで設問を増やせても後から結果条件の整理が追いつかなくなるケースです。
最初は小さく作って、公開後に改善できる形にしておくほうが失敗しにくいです。
なぜ比較表ではなく商品診断なのか
商品ページや比較表だけで選んでもらおうとすると、次の問題が起こりやすくなります。
- 商品ごとの差が読者に伝わりにくい
- 選択肢が多いほど、読む側が迷いやすい
- 問い合わせ前に離脱しやすい
- 「自分にはどれが合うのか」がわからないまま比較疲れが起きる
特に、プランの違いが複数条件で決まるサービスや、利用目的によっておすすめ商品が変わるケースでは、一覧表だけでは判断しづらくなります。
実際によくあるのは、運営側は「比較表を置けば十分」と考えていても、読む側は自分がどの列を見ればいいのか分からず止まってしまうパターンです。
LPでも比較表だけでは弱いことがあり、質問に答えながら候補を絞る形のほうが動線を作りやすいです。
とりわけ、選択肢が多いケースでは「ジャムの法則」と言われる現象が起きやすくなります。
これはあるスーパーで行われた実験で、「6種類のジャムを試食できる場合」と「24種類のジャムを試食できる場合」で、購入率がどのように変わるかを調べたものです。
結果は、24種類のジャムを試食できる場合、試食した人の数は多いものの、購入率は6種類のジャムを試食できる場合よりも大幅に低くなりました。
どうやら人は選択肢が多いと「判断負荷が高い」「損したくない」「決断を先延ばしにしたい」という心理が働き、購入をためらう傾向があるようです。
迷うのが嫌だから全て買ってしまえというのはリッチな人ぐらいで、一般の消費者はそんな真似できません。
商品診断は、選択肢が多い場合でも、質問に答えるだけでおすすめ商品を提示できるため、読者の判断負荷を減らし、購入につなげやすくなります。
WordPressで商品診断を作る方法
商品診断の基本構成はシンプルです。
設問を作ることより、結果をどう分けるかを先に決めておくほうが良いでしょう。
- 設問を作る
- 各設問に選択肢を設定する
- 回答の組み合わせごとに結果を作る
- 固定ページに埋め込む
たとえば、以下のような流れです。
– 設問1: 利用人数は?
– 設問2: 予算感は?
– 設問3: 重視する機能は?
– 結果A: 少人数向けのライトプラン
– 結果B: 法人向けの標準プラン
– 結果C: 高機能な上位プラン
この構成なら、単なる比較表ではなく、読者の回答に合わせておすすめ商品を提示できます。
意外と詰まりやすいのは、設問そのものより「結果Aと結果Bの違いをどう説明するか」です。
先に結果の役割を決めておくと、後から設問を増やしても崩れにくくなります。
実装イメージ
WordPressで商品診断を作るときは、次の流れで作ると管理しやすいです。
1. 設問セットを作る
まず、診断全体の入れ物になる設問セットを1つ作成します。
ここで診断タイトルやデザイン、ボタン文言、進捗表示などをまとめて設定します。
商品診断なら、次のようなタイトルで十分です。
– あなたに合うプラン診断
– おすすめ商品チェック
– 用途別おすすめ診断
2. 設問と選択肢を登録する
次に、診断で使う質問を追加します。
商品診断では、次のような設問が使いやすいです。
– 利用目的
– 利用人数
– 予算
– 必要な機能
– 導入時期
設問が多すぎると完了率が下がりやすいため、最初は3〜5問程度から始めるのが現実的です。
特にスマホ流入が多いLPでは、長い診断は途中離脱が増えます。
最初から細かく聞きすぎるより、「おすすめを分けるのに本当に必要な質問だけ」を残すほうにシフトしましょう。
3. 結果コンテンツを作る
結果画面には、商品名だけでなく次の情報まで入れておくと使いやすくなります。
– おすすめ商品の名前
– 向いている理由
– 価格帯
– 主要機能
– 問い合わせボタン
– 申込みボタン
– お問い合わせフォーム
結果コンテンツを通常のブロックエディタで作れる形にしておくと、文章・画像・ボタン・フォームをまとめて管理しやすくなります。
商品が実際の物とかであれば、購入ページへのボタン、サービスなどのリード獲得なら問い合わせや申込みへのボタンを置いておくと、結果から次の行動につなげやすくなります。
自社の商品やサービスだけでなく、アフィリエイトに使う場合にも便利です。
結果コンテンツにアフィリエイトリンクを入れておけば、診断から直接収益化も狙えます。
4. 回答条件で結果を出し分ける
商品診断で重要なのは、どの回答ならどの結果を出すかを明確にすることです。
たとえば、
– 「利用人数 = 1〜3人」
– 「予算 = 低め」
– 「重視機能 = シンプルさ」
という組み合わせなら、ライトプランを表示するという形です。
このように、回答の組み合わせ条件で結果を出し分けられる設計だと、商品数が増えても整理しやすくなります。
ただ、分岐が増えると管理は一気に難しくなります。
よくあるのは、似た結果が増えて「どの条件がどの結果につながるのか」を自分でも追いづらくなることです。
最初は代表的な3パターン程度に絞って作り、後から条件を追加するほうが運用しやすいです。
一つの結果に複数の商品を表示する形も、管理のしやすさとユーザーのわかりやすさのバランスが取れておすすめです。
「似た商品だけど表示はしたい」「けど条件を作るほどでもないかな」というような場合ですね。
5. 固定ページに設置する
作成した商品診断は、固定ページや投稿に埋め込みます。
ショートコードで設置するなら、たとえば次の形です。
[mqs_simulator id=”設問セットID”]
ブロック対応の構成なら、ブロックエディタから対象の診断を選んで設置することもできます。
前後のコンテンツとくっついてしまうような場合には、ブロックエディターのスペーサーを利用することで簡単に綺麗に配置できますよ。
特に既存LPへ入れる場合は、周囲のデザインとのなじみを最後に確認したほうが安心です。
商品診断を記事より先に置くと強いケース
次のようなケースでは、通常の記事より商品診断のほうが機能しやすいです。
– 商品点数が多い
– 商品ごとに向いている人が違う
– 比較軸が複数ある
– 問い合わせ前に候補を絞りたい
– LPで回遊よりも判断補助を優先したい
特に「どの商品を選べばいいかわからない」という悩みに対しては、一覧よりも診断UIのほうが相性が良いです。
よくあるのは、比較記事までは読まれても、その先の問い合わせや申込みに進まない状態です。
診断は、その手前の迷いを減らす役割として使うと強いです。
先に診断するケースでは、その後の商品詳細説明や詳細記事へのリンクを結果においておくと、次の行動につなげやすくなります。
完了率と離脱率を見ながら改善する
診断は公開して終わりではありません。
どの設問で離脱が多いか、どの結果に偏っているかを確認できると、設問数や順番を改善しやすくなります。
最初から完璧な診断を作るより、公開後の数字を見ながら少しずつ直していくほうが現実的です。
アナリティクスを利用している場合は、イベントを設定して開始から完了まで確認するのも良いでしょう。
よく詰まるポイント
商品診断で詰まりやすいのは、設問を作る段階よりも、結果の分け方を決める段階です。
たとえば、質問は作れても「最終的に何パターンの結果へ分けるのか」が曖昧だと、後から条件が増えて管理しづらくなります。
結果の表示されない回答パターンが出てしまうとせっかくユーザーが回答してくれたのに、何のフィードバックも返せない状態になってしまいますよね。
この時点で離脱される可能性が高くなるため、最低でも「どの条件にも当てはまらない場合の共通結果」は用意しておくと安心です。
向いているケース / 向いていないケース
向いているケース
– 商品レコメンド
– SaaSやサービスのプラン診断
– 目的別おすすめ提案
– 資料請求や問い合わせ前の事前絞り込み
向いていないケース
– 在庫や配送条件まで含む複雑な購入処理
– 超大規模な比較条件を1回の診断で処理したいケース
– 複雑な料金体系の料金シミュレーション
専用プラグインで管理すると便利なこと
商品診断をWordPressで運用するなら、次のような機能があると実務で使いやすくなります。
- 管理画面で設問セット・設問・結果コンテンツを作成できる
- 回答の組み合わせ条件で結果を出し分けられる
- ショートコードやブロックで固定ページへ設置できる
- 結果画面に Contact Form 7 のフォームを設置できる
- 開始数、完了率、離脱率、結果分布を確認できる
- JSONで別サイトへ移行できる
単に診断を表示できるだけでなく、後から設問や結果を直せる形にしておくと、商品数が増えたときにも運用しやすくなります。
まとめ
WordPressで商品診断を作ること自体は難しくありません。
大事なのは、設問を増やすことではなく、読者をどの結果へ案内するかを先に決めておくことです。
商品数が多いサイトや、プランの違いを比較表だけで伝えにくいサイトでは、質問に答えておすすめを出す導線があるだけで、読者は次の行動を取りやすくなります。
最初は3〜5問程度、結果も代表的なパターンに絞って公開し、完了率や離脱ポイントを見ながら少しずつ改善していくのがおすすめです。
専用プラグインを使う場合は、設問作成だけでなく、結果条件の管理、固定ページへの設置、フォーム連携、分析までまとめて扱えるかを確認しておくと運用しやすくなります。
