商用サイトで使える日本地図素材を、ライセンスで迷わず選ぶ

「日本地図 商用利用 フリー」で探していて、結局どれが安全なのか判断がつかない、という人向けに書きます。無料で拾える日本地図イラストは「商用OK」と書いてあっても条件が曖昧なものが多く、商用サイトで長く使うなら、出典がはっきりした地図データを選んだほうが後で揉めません。

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「フリー素材」の商用OKは、思ったほど安心できない

日本地図のフリー素材は山ほどあります。ただ、商用利用の可否、改変の可否、再配布の可否が、配布元ごとにバラバラなのが実態です。「商用OK」とだけ書いてあって、加工していいのか、クライアントワークで納品していいのか、まで踏み込むと急に曖昧になる。規約ページが消えていたり、二次配布のサイト経由で出所が分からなくなっていたりもします。商用サイトほど、ここを後で問われると面倒です。

素材そのものの使い勝手にも限界があります。PNGやJPGの画像は、そのままではクリックもリンク化もできません。対応エリアが増えて色を変えたいとなるたびに、画像編集ソフトを開くか外注することになります。「無料で拾える」ことと「安心して商用で使い続けられる」は、別の話だと考えておいたほうがいいです。

出典がはっきりした公的データを使うという選択肢

もう一つの道が、国土交通省の「国土数値情報(行政区域データ)」を元にした地図データを使う方法です。これは行政区域の公式データで、利用規約は政府標準利用規約(第2.0版)準拠、つまりCC BY 4.0と互換です。

ここが素材サイトとの大きな違いで、ルールが明文化されています。出典を明示すれば、改変や再配布、営利利用ができ、利用報告も不要。 「商用OKと書いてあるけど条件が読めない」という不安が、そもそも発生しません。

出典は、誰が、どこに書くのか

ひとつ守ることがあって、それが出典表記です。地図を表示するページに、出典を確認できる形で添える必要があります。フッターや地図の近くなど、見つけられる場所に次のように書きます。

「国土数値情報(行政区域データ)」(国土交通省)を加工して作成

地図を作るツール側が自動でこの一文を出してくれるとは限りません。実際、後述のJapan Clickable Mapも出典は自動表示しないので、サイト運営者が自分でフッター等に入れる運用になります。地図を載せたら出典を一行足す、とセットで覚えておくと忘れにくいです。

「完全に自由」ではなく「出典を書けば自由」

これは「完全無料・無制限でどう使ってもいい」ではありません。あくまで出典を明示することが条件で、それを書かなければ規約違反になります。もう一点、公的データを地図として表示する都合上、輪郭は表示用に簡略化(頂点を間引き)されています。精密な地形図ではなく、エリアを示すための地図だと捉えてください。むしろ条件がはっきりしているぶん、商用サイトでは確認の手間が読める、という見方ができます。

地図「データ」が自由なことと、地図を作る道具は別の話

混同されやすいので一言だけ。ここまでの「出典を書けば商用利用できる」は、あくまで地図データのライセンスの話です。その地図を管理画面でクリック可能にしたりリンクを張ったりするプラグイン製品そのものは、別物です。たとえば日本地図プラグインのJapan Clickable Mapは有料製品で、「地図が自由に使える=プラグインも無料」ではありません。同梱の地図データを、出典を明示すれば商用利用できる、という意味で受け取ってください。

その前提で言うと、出典の元データ選びから簡略化、SVG化まで済んだ地図を、コードを書かずに管理画面だけで設置できるのは結構ラクです。商用サイトで対応エリアや店舗一覧を地図で見せたいなら、ライセンスが明確な地図をノーコードで扱える Japan Clickable Map が候補になります。

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