診断メーカーで作った診断を、WordPressの自社サイトに移したい人へ

無料の診断作成サービス(診断メーカーのようなもの)で診断を作って、SNSでそこそこ回った。 ここまでは経験があるけれど、次に「これ、自分のサイトに置けないかな」と考え始めた人向けの記事です。

先に結論を言うと、診断を自社サイト(WordPress)で作り直すこと自体はできます。 ただ、無料サービスから乗り換える価値があるかどうかは、あなたが診断に何を求めているかで変わります。 「とにかく1個作ってバズらせたい」だけなら、無料サービスのままで十分です。逆に「自社ドメインで運用したい」「回答データを自分の手元に残したい」「結果から問い合わせにつなげたい」あたりが出てきたら、自社サイトに移す意味が出てきます。

この記事では、無料の診断メーカー系サービスの良いところを正直に認めたうえで、どういう場合に自作(WordPress化)へ切り替えるべきかと、実際の移し方を整理します。

目次

無料の診断メーカーは、実はかなり優秀

最初にはっきりさせておくと、診断メーカーのような無料サービスは便利です。 そこを無視して「自社サイトのほうが上」と言い切る記事は、たぶん実際に使ったことがない人が書いています。

無料サービスの強みは、こんなところです。

  • 登録してすぐ作れる。サーバーもドメインも要らない
  • 無料で公開できる
  • SNS拡散と相性がいい(結果のシェア導線が最初から用意されていることが多い)
  • 「○○タイプでした」みたいな結果画像が出て、そのまま投稿されやすい

特に拡散との相性は本当に強くて、自社サイトで一から同じ拡散力を作るのは正直しんどいです。 だから、思いつきで1本作ってバズを狙う、企画もののネタ診断をサッと出す、といった用途では、無料サービスをそのまま使うのが正解です。

WordPressをそもそも持っていない人も、無理に自社サイトを立ち上げるより、まず無料サービスで作ってしまうほうが早いです。

それでも自社サイトに移したくなる、いくつかの理由

無料サービスで何本か作っていくと、だんだん物足りなくなる場面が出てきます。 よくあるのは、次のようなパターンです。

自社ドメインの中に置きたくなる。 診断の結果ページが他社サービスのドメインのままだと、自社の資産になりません。せっかく流入があっても、自分のサイトに人が来ない。会社やブランドの信頼で見せたいのに、URLが外部サービスのままなのが気になり始めます。

サイトのデザインに合わせたくなる。 無料サービスは見た目の自由度に限界があることが多く、自社サイトのトンマナと並べると浮きます。フォント・色・余白を自社サイトと揃えたい、と思った時点で、外部サービスだと手が届きにくくなります。

回答データを自分の手元に残したい。 ここが一番大きい乗り換え理由になりやすいです。何人が始めて、何人が最後まで答えて、どの結果が多かったのか。こういう数字は、改善のためにも、企画の根拠としても効きます。外部サービス側に溜まっていても、自分で自由に見られないと使いづらい。

結果から、その先(問い合わせ・申込み)につなげたい。 ネタ診断なら「結果が出て終わり」でいいですが、商品診断・サービス診断にしたいなら、結果のあとにCTAや問い合わせフォームが要ります。ここは無料サービスだと作り込みにくい部分です。

このどれか1つでも「あ、それ欲しい」と思ったら、自社サイト化を検討するタイミングです。

自社サイトに移すと、具体的に何が変わるか

WordPressで診断を作り直す、と言っても、HTMLを手書きする必要はありません。 診断シミュレーションProのようなプラグインを使えば、管理画面で設問と結果を組み立てて、固定ページや投稿に設置できます。

無料サービスからの乗り換えで効いてくるのは、ざっくりこの4点です。

自社ドメイン・自社デザインの中に診断が収まる

診断は固定ページや投稿の中に、ショートコード1行で置けます。 設問セットを作るとIDが振られるので、設置したいページに次の1行を貼るだけです。

[mqs_simulator id="設問セットID"]

id には自分で作った設問セットのIDを入れます。ブロックエディタなら「診断シミュレーション」ブロックから対象の診断を選んでもいいです。 これで、自社サイトのヘッダー・フッター・デザインの中に診断が自然に収まります。URLも当然、自社ドメインのままです。

回答の集計が、自分のサイトの中に溜まる

診断シミュレーションProは、開始数・完了数・完了率・平均所要時間・設問別の離脱率・結果の表示分布を、自社のデータベースに蓄積します。外部の解析ツールを別途つながなくても、管理画面で見られます。

ここで安心できるのは、計測がセッション単位で、個人情報は保存しないところです。 「誰が答えたか」ではなく「どこで離脱が多いか」「どの結果に偏っているか」を見るための数字なので、個人データを抱える重さがありません。設置ページ別の絞り込みや、前の期間との比較もできるので、改善の判断材料として実用的です。

無料サービスだと「拡散はしたけど、実際どこで脱落しているのか分からない」になりがちです。ここが自分の手元で見えるようになるのは、運用に切り替えるなら地味に大きい差です。

結果のあとに、CTAも問い合わせフォームも置ける

結果コンテンツは、通常のブロックエディタで作れます。 つまり、見出し・画像・ボタンはもちろん、Contact Form 7の問い合わせフォームまで、結果の中に組み込めます。

ネタ診断を「商品診断」「サービス診断」に育てたいなら、ここが本命です。 結果が出て終わり、ではなく、「あなたに合うのはこのプランです → 詳しくはこちら/問い合わせる」まで、ぜんぶ自社サイトの中で設計できます。 ちなみにContact Form 7は連携を有効化しなくても結果コンテンツの中で表示・送信できるので、まずはフォームを置くだけならそのまま動きます。

結果を1つに絞らなくていい

無料サービスの診断は「回答 → 1タイプ」のシンプルな作りが多いです。 診断シミュレーションProは、それぞれの結果コンテンツが「表示する条件」を持つ作りになっています(これを回答マトリクスと呼びます)。

仕組みはこうです。

  • 各結果に「どの設問でどの選択肢が選ばれていたら表示するか」を設定する
  • 設定した条件をすべて満たしたとき(AND判定)に表示される
  • 条件に入れていない設問は「不問」=判定に影響しない
  • 条件を満たす結果が複数あれば、そのまま全部まとめて表示される

たとえばスキンケアの3問診断(Q1肌悩み・Q2ケア時間・Q3予算)なら、「敏感肌向け」の結果はQ1だけを条件にして、Q2とQ3は不問にできます。 結果ごとに見る設問を変えられるので、軸の違うおすすめを同時に出す、といった作り込みがしやすい。単発のタイプ判定から一歩踏み込んだ診断にしたいときに効いてきます。

選択肢には安定したIDが自動で振られるので、後から設問や選択肢を並べ替えても、設定済みの条件は壊れません。運用しながら設問を足したり順番を直したりするのは必ず出てくるので、ここが崩れないのは長く使う前提だと安心です。

移すときに、つまずきやすいところ

スムーズに全部移せます、と言いたいところですが、実際はいくつか引っかかります。

まず、拡散力はそのままコピーできません。 無料サービスのシェア導線や、そのサービス自体が持つ流入は、自社サイトには付いてきません。自社サイトに移したら、SNSへの導線やシェアボタンは自分で用意して、流入も自分で作る必要があります。ここを軽く見ると「移したらアクセスが減った」になりがちです。 現実的なのは、いきなり全部移すのではなく、拡散用のネタ診断は無料サービスに残しつつ、本気で運用したい商品診断だけ自社サイトに作るといった使い分けです。

次に、データはそのまま引き継げないことが多いです。 外部サービスに溜まった過去の回答データを、そっくり自社サイトに移行するのは基本的に難しいと考えておいたほうがいいです。自社サイトでの集計は、移してから新しく溜まり始める、と割り切るのが現実的です。

設問の作り直しも、コピペ一発とはいきません。無料サービスと管理画面の作りが違うので、設問・選択肢・結果は基本的に作り直しになります。 ただ、診断シミュレーションProなら設問セットはJSONでエクスポート/インポートできて、設問セットの複製でテンプレート化もできます。一度ひな型を作ってしまえば、検証用サイトから本番へ移したり、似た診断を量産したりは楽になります。最初の1本さえ作り込めば、2本目以降は速いです。

あとは細かいですが、デザインを自社サイトに馴染ませる微調整(余白やボタンの色)は、設置後に少し触ることになります。最初から完璧にはまることは少ないので、公開後に整える前提でいるとストレスがないです。

どっちを選ぶか、の整理

無理に自社サイトへ移す必要はありません。判断はシンプルです。

無料の診断メーカーのままが向いているのは、こういう場合です。

  • とにかく手軽に1本作って、SNSで拡散したいだけ
  • ネタ・企画もので、結果が出て終わりでいい
  • そもそもWordPressサイトを持っていない

自社サイト(WordPress)に移す価値が出てくるのは、こういう場合です。

  • 自社ドメイン・自社デザインの中で見せたい
  • 回答の集計を自分の手元に残して、改善に使いたい
  • 結果から問い合わせ・申込みにつなげたい
  • 商品診断・サービス診断として、継続的に運用したい

ざっくり言うと、拡散用は無料サービス、運用・収益化は自社サイトという線引きが、実務だとしっくりきます。両方使ってもいいわけです。

まずは1本、自社サイトで作ってみる

もし「運用したい診断がある」なら、いきなり全部を移そうとせず、本命の1本だけWordPressで作ってみるのがおすすめです。

設問は最初から増やしすぎないほうがいいです。完了率を考えると3〜5問くらいから始めるのが現実的で、特にスマホ流入が多いと長い診断は途中離脱が増えます。 結果も全パターン作り込もうとせず、代表的なものを数件と、「どの条件にも当てはまらない人向けの共通結果」を1つ用意してから公開します。あとは完了率と結果分布を見ながら、条件を足したり設問を直したりしていく。この進め方なら、外部サービスからの乗り換えでも失敗しにくいです。

診断シミュレーションProは、設問セット・設問・結果コンテンツを管理画面で組み立てて、ショートコードかブロックで設置でき、回答の集計まで本体で完結します。動作環境はWordPress 6.0以上・PHP 7.4以上。Contact Form 7と組み合わせたい場合はCF7 6.0以上(CF7 6.x はWordPress 6.7以上が必要)です。レンタルサーバーで新規にWordPressをインストールする場合は上記条件を満たすと思ってもらって問題ありません。

自社ドメインで診断を運用したい、結果から問い合わせにつなげたい、という段階に来ているなら、製品ページで実際の管理画面や機能を確認してみてください。

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